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have faith デザイナー髙木氏と対談『2nd Collectionについて』後編

have faith デザイナー髙木氏と対談『2nd Collectionについて』後編

髙木)
今回はセカンドコレクションの具体的なご説明をさせていただきますね。
高橋)
はい。お願いします。
 


上)セカンドコレクション 下)ファーストコレクション

髙木)
最も分かりやすい違いはフロントの正面視です。ファーストコレクションと比べるとレンズ周りの上側だけ太くなっています。約2ミリ太くしました。
高橋)
これで印象が変わりますよね。程よく眼鏡の存在感を楽しんでもらえる感じですよね。
髙木)
はい。ポイントとしましては、上側だけ太くしたことです。レンズ周りの下側はファーストコレクションとほぼ同じ太さなんです。
高橋)
そうですよね。これでだいぶすっきり見える気がします。程よく存在感がありながら実際に掛けてみると意外と掛けやすいですよね。
髙木)
はい。まさにそうです。ブリッジ部分もセカンドコレクションの方が少し細くなっているのでレンズ周りの太さがありながらも、ファーストコレクションと同様にどなたでも掛けやすいデザインバランスにしています。
 

高橋)
あとセカンドコレクションの特徴としては、フロントのカットですよね。
髙木)
そうですね。ファーストコレクションではカットを一切入れないフロントデザインでしたが、セカンドコレクションではレンズ周りの上側と下側に斜め方向のカットを入れています。これで薄いフロントデザインの中で立体感を表現する狙いです。さらに薄くなるので、最も薄い部分は2ミリ弱まで薄くしています。そんなに薄くして大丈夫?という見方もありますが、そこは今回も高密度アセテートを使用しているので問題ありません。ファーストコレクション以上に高密度アセテートの強度に優れている特性を生かしたフロントデザインになります。
高橋)
正面から見た際の太さがあるけど、上から見た際の薄さはそのままなので、セカンドコレクションの方がフロントパーツの薄さが強調される気がします。
髙木)
そうですね。そういった視覚的な効果も狙ったディテールになります。セカンドコレクションではカットを入れているので実際に薄いのですが、その薄さをさらに強調するイメージです。
高橋)
これはセカンドコレクションの3モデル全部そうなっているのですか?
髙木)
はい。セカンドコレクションの3モデルで共通しているディテールになります。
高橋)
フロントの正面視が太くなったので、プラスチックの色や柄がファーストコレクションよりも楽しめますよね。
髙木)
そうですね。あと、フロントに入れたカット部分は先程も言いましたが2ミリ弱まで薄くなっているので、生地によりますがプラスチック生地の透明感をより楽しんでもらえると思います。薄い部分だけ色や柄が抜けますので。これ、言われないと気付かないぐらいの効果ですが、言われてみると結構わかると思います。色味の部分でも、薄いフロントデザインの中で立体感を出すのに効果を発揮しています。
 


P-03 col.4

高橋)
セカンドコレクションではプラスチック生地も特徴的なものが多いですよね。
髙木)
そうですね。最も特徴的なのがP-03の4番カラーかな、と思います。普通2トーンのプラスチック生地は重めの色味の方を上側に配置して軽めの色味の方を下側に持ってくるのですが、それをあえて上下反転させて使用しています。ギャップのある2トーン生地でさらに上下反転させることでアンダーリムタイプのような雰囲気を表現しました。あまり他のブランドではやらない配色なので、色味といいますか配色の部分で眼鏡を楽しんでもらえたらな、という思いです。

 

高橋)
色ということでいうと、セカンドコレクションのテンプルはまたちょっと違う感じの色ですよね。
髙木)
はい。ミストカラーという霧吹きで水を吹いたような特殊な表情の表面処理を使用しました。これ、元々はカメラとかの家電製品で使われていた表面処理でして、眼鏡用にはがれにくいように強化したものになります。光を反射させるとミストの模様がわかる感じですね。
高橋)
ファーストコレクションは光沢のあるカラーだったので、わかりやすく変わりましたよね。
髙木)
メタルテンプルはファーストコレクションとは全然違う表情にしたかったので、印象としては真逆な感じの表面処理にしました。ファーストコレクションではメタルテンプルと一目でわかるソリッドなホワイトゴールドとシルバーに絞っていたので、セカンドコレクションでは、金属っぽくない見た目でかつ、模様のある表面処理をチョイスしています。この部分もセカンドコレクションのわかりやすい特徴のひとつです。
 


上)P-04 下)P-03

高橋)
モデルごとで見ると、P-04は少し大きめのサイジングですか?
髙木)
P-03が割とコンパクトなサイジングなので、P-04は少し大きめなサイジングにしました。小顔な方はオーバーサイズ気味に、顔幅がおありな方ならタイトにならないゆとりのあるサイジングを楽しんでもらえると思います。カラーレンズをセットしてもいい感じになりますよ。
 


P-05

高橋)
で、P-05ですよね。好評です!
髙木)
大変ありがたいです。追っかけるようなかたちで7月から発売したモデルなのですが、ご好評いただいております。レンズシェイプは変則的なオクタゴンシェイプで、下に向けてすぼんでいくような感じに仕上げています。
高橋)
結構攻めたレンズシェイプのように見えるのですが、掛けてみると想像以上に馴染みますよね。
髙木)
そうですね。結構エッジが効いているオクタゴンシェイプなのですが、やっぱり下に向けてすぼんでいるのが効いていてるのだと思います。掛け姿を2~3メートル離れて見てみると、オクタゴンってわからないぐらいのレンズシェイプです。
高橋)
割と誰でも掛けてもらえる感じですよね。
髙木)
はい。P-01からP-04では線と線のつながりを意識した丸みのあるレンズシェイプだったので、全く違う雰囲気のレンズシェイプにしました。ただ、よく見かけるオクタゴンシェイプだとそれはそれで他のブランドに似てしまうので、下側がすぼんでいることでハヴフェイスらしさを表現したつもりです。
 

高橋)
P-05はカラーバリエーションもP-03、P-04とちょっと違う感じですね。
髙木)
P-03とP-04では柄のあるプラスチック生地を多用したので、P-05では柄の無いプラスチック生地を多用しています。6番カラーだけはミントグリーンとイエローササの2トーン生地で柄が少し入りますが、それ以外は柄の入らない2トーン生地と単色のブラックになります。特に4番カラーと5番カラーの反応が良いのがうれしいです。透明感の強い生地ですが、すごくいい感じに仕上がりました。
 
 

高橋)
P-05はテンプルのカラーもまたまたちょっと違う感じですよね。
髙木)
P-03、P-04と少し発売時期がずれることになっていたので、フロントデザインの雰囲気と合わせてテンプルの表面処理も少し変えました。一部ミストカラーを使用しながら、シャーリングカラーを新たに採用しています。シャーリングなのですが厚めのトップコートをしているので、グロッシーな感じもあって個人的に気に入っている表面処理です。
 

高橋)
そういえば、セカンドコレクションでノーズパッドも新しくなりましたよね。
髙木)
そうでした。35度以上で柔らかくなる素材は継続しながら形状を立体的なカーブをつけたオリジナルのノーズパッドです。これは自信作です。ノーズパッドは小さなパーツですがかなり装用感に影響しますので、他のノーズパッドとの違いを体感してもらいたいです。パッド芯にはチタン製でハヴフェイスのサークルhのロゴを入れています。
 
高橋)
コレクション毎に進化を続けていますね。
秋にはどのブランドからも新作が発表される時期ですが、ハヴフェイスも新作を発表されますか?
髙木)
はい。ハヴフェイスからも新作を用意しております。
また新たなアプローチで製作をしたので、楽しみにお待ち頂ければ幸いです!
高橋)
この度は色々とセカンドコレクションの事にお伺いさせていただき有難うございました。また次のコレクションでもこだわりを聞かせてください。
髙木)
ぜひ次回のコレクションでもよろしくお願い致します。

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