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眼鏡のリプロダクト (折角堂店主のコラム)
『眼鏡って服みたいにトレンドがあまり無いから、古いモデルでも関係無く販売できて良いよね』と他業種の方から言われる事があります。
ちゃんと眼鏡にも流行りはあります!!!
メタルフレームかセルフレーム、サイズの大きめ小さめ、トレンドのデザインやカラーなどなど。おまけにレンズにも流行りがあります。
現在の国内ですと、太めのセルフレームでフレンチヴィンテージのスタイルがトレンドでしょうか。
ヨーロッパヴィンテージの洋服が流行っているという流れも大きく関係していると思います。
当店の取扱ブランドだとギュパール、取扱はありませんがレスカがまさにど真ん中だと思います。
このようなトレンドから外れた眼鏡はどうなるかと言いますと…デッドストックとして店の片隅に追いやられていきます。
メーカーや問屋でしたら、さらに大量のデッドストックとなります。
これらの日の目を浴びなくなったデッドストックの眼鏡に、新たな価値をプラスする事で、再びお客様に提案できないかと考え、私達は新しい試みをスタートしました。
ひょんなことから知り合いの眼鏡関係者から安く譲って頂いた10〜20年ほど前の日本製のチタン製フレーム。そのままだとお世辞にもオシャレに見えなかったデザインですが、現代のファッションと親和性のあるカラーにメッキをやり直し、さらにKODAKの最新の偏光レンズ『PolarMax Pro』を取付けました。
フレームは3型。フレームカラーは、マットブラック・オリーブゴールド・サンドベージュの3色。それらのフレームカラーに合わせて、レンズカラーも組み合わせております。キャンプや釣りにもオススメのサングラスへと進化させました。
近年のSDGsの煽りもあり、このようなリプロダクトの製品はアパレル業界では当たり前になってきているように私は感じています。
しかし、眼鏡業界ではまだ見た事がありません。
リサイクル可能な素材を使った眼鏡ブランドは出てきましたが、リプロダクトの眼鏡はないと思います。
私はエコやサスティナブルに関心が高い訳ではありませんが、今回製作したこの眼鏡を知り、眼鏡のデッドストックを再利用しよう!という考えが少しでも波及すれば嬉しいです。
折角堂は神戸の小さい眼鏡店ですが、新しい事にドンドンとチャレンジして行きますので、引き続き応援をよろしくお願い致します。
ダラダラと書きましたが、最後まで読んで頂き有難うございました。
高橋