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KUBORAUM
5月に開催された、折角堂 東京でのトランクショーも好評で、来月には神戸店でのイベントも控えているドイツのブランド”KUBORAUM”(クボラム)。
東西ベルリンの中間地域にある旧郵便局の一室で産声を上げたこのブランドは、2011年にファーストコレクションがローンチされました。
それ以来、KUBORAUMのクリエイティヴは拠点であるドイツの首都・ベルリンで、そのプロダクトは最高の素材を生み出すイタリア、その中でも伝統的な技法を守る眼鏡職人の街・ベネチアで生み出されています。
テンプルにもそんな情熱のこもった表記が
こんなに挑戦的且つ魅力に溢れたブランドですが、日本ではあまり知られていません。
「もっと皆さんに知っていただきたい!」ということで、今回はそんな”KUBORAUM”を少しご紹介してみようと思います。
”KUBORAUM”はアーティスト(彫刻家・デザイナー)の”LIVIO GRAZIOTTIN”と人類学者でブランドディレクターの”SERGIO EUSEBI”、この二人の出会いから生まれました。
”KUBORAUM”のアイウエアプロダクトは、全て眼鏡やサングラスではなく「Maske=仮面」や「プライベートな空間=シェルター」というコンセプトでデザインされています。
確かに仮面のようなデザインも多い
その「仮面」は、身に着けることで自分自身と世界の間に一定の距離を生み出します。その距離を自分自身が快適に過ごせる「空間=シェルター」と表現しているのです。
つまり、”KUBORAUM”を身に着けることで、『安全なシェルターの中に居るんだから、どこに居ても何をしていても、常にもっと自分らしく居て良いんだよ』と背中を押してもらえるというわけです。
そんな、身に着ける人のアイデンティティを強調してくれる”KUBORAUM”ですが、なんと言っても特筆すべきは、そのデザイン性とバリエーションの多さでしょう。
他のブランドで見たこともないようなフォルムのフレームがたくさんあります。
”KUBORAUM”のフレームに与えられるモデル名は、頭に”Maske”と付き、その後ろにA~Zまでのアルファベットが付番され、その後ろに数字、カラーと続きます。
”P”シリーズの”2”番、カラーはBS AM
つまり、A~Zで26グループ、その後ろに多ければ2桁までのデザインの種類の数字、更に2桁弱のカラー種類と考えると、『一体何種類あるんだ!!』と思ってしまいます。
実際、折角堂 東京で開催されたトランクショーでは300本にも及ぶフレームが用意されていました。
これで1品番、圧倒のカラーバリエーション!
300本と聞いて、『あれ、でもの割にそれしか無かったの?』と思われた方は鋭い。
そうなんです。26✖️10(2桁)✖️8(2桁弱)=2080種類と考えると300という数字は1/6に満たないボリュームです。それには理由があります。
KUBORAUMは基本的に同じものを2回作りません。
常に新しいデザイン、新しいカラーを発表しており、過去に作ったモデルで現在生産していないものも沢山あるのです。
ですので、折角堂 東京のイベントの際は、現在ブランドが持っているほぼフルコレクションをご用意していた=それが300本だったというわけです。それでも、すごい量のボリュームですけどね。
そして、その300本はどれも個性的なデザイン。その個性的なデザインが採用されることにもKUBORAUMらしい理由があります。
アートのような個性的なフレーム
フロントフレーム、テンプルに歯車の意匠が施されており、そのどれもが稼働する
”KUBORAUM”の生み出すアイウエアの条件は、「市場調査」「トレンド」「一般的な美意識」「産業論理」この4つの条件から解放されていることにあります。
つまり、大衆に迎合するようなデザインの「良い」、所謂商業的なファクターを追求するのではなく、自分たちの「美学」や「文化」や「コンセプト」に忠実なデザインを生み出すという、「倫理的」なプロジェクトなのです。
その結果として、他に類を見ないような、アートのようなフレーム達が生まれるわけです。
どれもが個性的
でも、その特徴的なデザインだけに留まらないのが”KUBORAUM”。
多くのモデルに採用されているのが、テンプルに仕込まれたバネ機構。
側頭部を包み込む様に適度なテンションがかかるよう搭載されているこの機能で、眼鏡に大事なかけ心地も兼ね備えています。
デザインもかけ心地も良いって、もはや死角なしでは
と、なんとなく小難しいことも書きつつ、いろんな理由も書きましたが、でも、詰まるところ単純にカッコよかったり色が可愛かったり、魅力的なフレームが多いのが”KUBORAUM”だと思います。
そんな魅力的なフレームの中から、お気に入りの一本を見つけてみませんか?
そして、かけ心地は、ぜひ店頭でお試し下さい、