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新ブランド have faith ディレクター兼デザイナーの髙木さんと対談【後編】
日程 : 2023.06.09 - 06.11 場所 : KOBEhave faith 髙木亮輔
眼鏡ブランド〈have faith〉ディレクター兼デザイナー。キクチ眼鏡専門学校卒。在学中の1998年に名古屋の眼鏡店モンキーフリップにて勤務。卒業後の2002年に国内を代表する眼鏡ブランドのフォーナインズに入社。その後、2013年からトニーセイムジャパンに在籍ののち、2022年6月に独立したかぎ商会を設立した。現在はオリジナルブランド〈have faith〉を運営。フリーランスデザイナーとしても活動し、トニーセイムジャパンの眼鏡デザインも継続して担当している。トニーセイムジャパン在籍時に日本メガネ大賞を三度受賞(2020・2022・2023)。
折角堂 高橋賢吏
折角堂 代表。2005年に眼鏡大手セレクトショップに入社。複数の店舗の立ち上げや店長を経験。2015年折角堂をオープン。様々な分野の職人やショップとコラボイベントの開催や、オリジナル眼鏡ブランド「七六」の企画を担当。
About have faith
2023年5月、新たにスタートした眼鏡ブランド。眼鏡店とフレームメーカーの現場で培った技術やアイデアを元に、独自の解釈を取り込んだモデルを展開。世間の潮流に左右されない価値観を持つ人たちに掛けてもらえるような、高品質なものづくりを目指している。
髙橋:今後の展開についてはどんな予定ですか?
高木:ファーストの2モデルでフロント・テンプルともに設計がかなりうまくいった感触を持っています。特にフロントは薄さの限界だと考えていて、強度面を考慮するとこれ以上薄くしない方が良いと思います。
その中でどう展開を広げていくかが今の課題です。来年の春になりますがセカンドモデルを発表出来る予定になりますので、ご期待ください。
高橋:セカンドモデルの予定も決まっているのですね。何モデルぐらい発表する予定ですか?
高木:最低でも3モデルは発表出来ると思います。
高橋:セカンドモデルでも高密度アセテートを使用するデザインになりそうでしょうか?
高木:これだけ薄くしたフロントでも剛性がキープ出来ている事を考えると、高密度アセテートは非常に魅力的な素材だと実感しています。ただ、高密度アセテートを使用することが目的ではないので、素材に関しては変更する可能性もあります。デザインに対してその都度最適なものを使用するつもりです。
高橋:違うマテリアルを使う可能性もあるんですね。楽しみです。
高木:特にフロントの素材が変わるとフレーム全体の雰囲気も変わってきますので、いろいろな可能性を探っていきたい、と考えています。強度面や耐久性もそうですが、色や柄も素材によって変化しますので。
高橋:そうですよね。確かに眼鏡そのものの表情を左右すると思います。テンプルはどういったイメージですか?
高木:ジョイントパーツがかなりいい出来だと考えているので、メタルテンプルを継続すると思います。ただ外観は少し変えるかもしれません。
外観が同じでも表面処理でかなり表情が変化するのがメタルパーツの面白いところだと思っています。それもメタルテンプルを選択した理由のひとつです。
高橋:ファーストモデルのメタルテンプルはゴールドとシルバーの2色展開ですよね?
高木:そうですね。ファーストモデルではメタルテンプルらしさをシンプルに表現したかったので、あえて「メッキといえば」の直球の2色に絞りました。表面処理といいますか、メッキや塗装も奥が深いのでそういった部分でも〈have faith〉らしさを表現していきたいです。
高橋:今後の〈have faith〉の展望はどんな感じですか?
高木:お客さまとの対話を大切にしていきたいと思っています。インターネットですごく便利に買い物が出来る時代なので、そういう時代にリアルな店舗での買い物を楽しんでいただくには対話が重要だと思っています。
接客とも言えるのですが、私自身もそうですけど接客されるのが苦手でネットで買い物する人も多いと思うんです。
そう考えると、一方通行な会話ではない「対話」が大事になってくると思います。
高橋:そうですね。
お客さまの目線で考える、という意味では〈have faith〉はフィッティングしなくても掛け心地が良いのが特徴のひとつですよね。例えば、もう少しフロントデザインをアパレルの方々にも興味を持ってもらえるようにした上でアプローチしてみるのも面白いのでは?と思います。
服屋さんでサングラスや眼鏡を販売しようとするとどうしても「フィッティングが出来ない」ということが課題になるので、そこにもお客さまに喜んでもらえる可能性があると思うんですよね。
高木:アパレルの仕事をしている友人もいますので、一度相談してみます。簡単ではないですが、チャレンジしがいがあると思います。
高橋:6月に神戸店でも打ち出ししましょう。高木さんも来てもらえますか?
高木:6月、ぜひ行かせてください!よろしくお願いします!!